
ファッテ
ファッテは、すばらしいコントラストが楽しめる料理です。カリッと焼いたパン、温かく柔らかいひよこ豆、冷たいニンニク風味のヨーグルトがひとつの器の中で出会い、出す直前に、松の実と一緒にジュージューと熱したバターやオリーブオイルを上からかけます。週末のゆっくりとした朝食やラマダンの夕食で好まれる一品です。
起源と名前の意味
ファッテという名前は、「細かく割る」「砕く」という意味のアラビア語に由来し、料理の土台にちぎって敷くパンを指しています。前日のパンを温かくボリュームのある料理に生まれ変わらせる、実用的な工夫として始まりました。ファッテはレバント地方とその周辺地域に共通する料理の一部で、土地ごとにさまざまな種類があります。ヨルダンで最も一般的なのはひよこ豆のファッテで、ファッテ・フムスとも呼ばれ、食べごたえのある朝食として特に人気があります。
材料とつくり方
主な層は三つです。いちばん下は平焼きパンで、小さく切ってカリッとするまで焼くか揚げます。ひよこ豆のゆで汁を温めて少しかけ、ほんのり柔らかくする料理人もいます。真ん中の層は温かいゆでひよこ豆で、軽くクミンで味つけすることがよくあります。いちばん上の層は、プレーンヨーグルトにタヒーニ、つぶしたニンニク、レモン汁を混ぜたソースです。
決め手は仕上げのひと手間です。小さなフライパンでバター、澄ましバター、またはオリーブオイルを松の実やアーモンドと一緒に熱し、ナッツが黄金色になったら、出す直前にヨーグルトの上からかけてジュッと音を立てさせます。上にはパプリカ、クミン、スマック、刻んだパセリを散らすことがよくあります。パンがまだカリッとしていて、温かさと冷たさのコントラストが最も際立っているうちに、手早く食べるのがおすすめです。
食べ方と食べる場面
ファッテは通常、大きな器か一人用の器に盛って出され、スプーンで食べます。特に家族が時間をかけて一緒に食事を楽しめる金曜日や祝祭日に、人気の朝食です。朝食の食卓では、フムス、フール、ファラフェルの隣に並ぶことがよくあります。ラマダン中も、お腹にたまってほっとする味わいなので、夕食や、夜明け前の食事スフールで好まれます。たいてい紅茶、ピクルス、新鮮な野菜と一緒に楽しみます。
バリエーションとヨルダンで味わえる場所
ひよこ豆のファッテのほかにも、ファッテにはいくつかの種類があります。チキン・ファッテにはほぐした鶏肉とご飯が加わり、肉のファッテには羊肉が入ることもあります。揚げたナスを使うものや、地域によってはヨーグルトを使わずにスープを使うスタイルもあります。ヨルダンでは、多くの朝食店や伝統料理店、特にフムスやフールも売っている店でファッテが出されています。最も人気が高まる金曜日の朝に、アンマンやほかの都市で探してみてください。
関連する料理
ファッテは、ひよこ豆、タヒーニ、レモン、ニンニクを組み合わせる点でフムスと近い関係にあります。ヨーグルトを使うことから、ヨーグルトソースで煮るクッベや、乾燥ヨーグルトのジャミードを土台とするマンサフともつながっています。ヨルダンの朝食をひととおり楽しむなら、ファッテをフール、ファラフェル、焼きたてのパン、そして甘いセージティーと一緒に味わってみてください。ピクルス、オリーブ、新鮮なミントが食卓を完成させます。
よくある質問
ファッテは何でできていますか?
ファッテは、焼いたり揚げたりした平焼きパン、温かいゆでひよこ豆、ヨーグルトにタヒーニ、ニンニク、レモンを混ぜたソースを重ねてつくります。仕上げに熱いバターやオリーブオイルと炒った松の実やアーモンドをかけ、パプリカ、クミン、パセリを散らすことがよくあります。鶏肉、肉、ナスを加えるものもあります。
ファッテはベジタリアン料理ですか?
定番のひよこ豆のファッテは、パン、ひよこ豆、ヨーグルト、タヒーニ、ナッツでできているのでベジタリアン料理です。ヨーグルトと、多くの場合バターを使うため、ヴィーガンではありません。鶏肉や肉が入る種類もあるので、どの種類を注文しているか確認しましょう。頼めばバターの代わりにオリーブオイルを使ってくれる料理人もいます。
ファッテとはどういう意味ですか?
ファッテは、何かを細かく割る、砕くという意味のアラビア語の動詞に由来します。この名前は、ちぎって料理の底に敷くパンを指しています。もともとは、新鮮でなくなったパンを温かくボリュームのある食事に生まれ変わらせる方法として始まりました。
ファッテはいつ食べますか?
ファッテは主に朝食に、特に家族がたっぷりの食事を分け合う時間のある金曜日や祝祭日に食べられます。ラマダン中も、断食を解く夕食と夜明け前の食事の両方で人気があります。パンがまだカリッとしているつくりたてのうちに食べるのがいちばんです。






